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日本サッカー界において、若くして注目を集めたものの、その才能が完全に開花することなく終わる選手をこれまで何人も見てきました。
和製アンリ。。。和製ロナウド。。。なんかもいましたね。
今回は、数年前ドイツでセンセーショナルな輝きを放ち、「東京オリンピックの左WGは彼で決まりだな!」と多くの人は思ったことでしょうでおなじみの伊藤達哉選手を調べてみました。
最近めっきり活躍の噂を聞かず、このままどうなってしまうのであろうかと個人的には心配しております。
是非また輝いてほしい!
wiki風プロフィール
名前:伊藤達哉
生年月日(年齢):1997/6/26(23歳) ※2021年1月時点
ポジション:FW、WG
利き足:右足
出身地:東京
ユースor高体連:ユース(柏レイソル)
現所属チーム:シント・トロイデン(ベルギー1部)
過去所属チーム:ハンブルガーSV(ドイツ2部)
日本代表歴:U-21、22、A代表 ※A代表は選出のみで出場は無し
経歴
小学生のころから柏レイソルの下部組織でプレーしており、ユース(U-18)まで柏レイソルの一員としてプレーしていました。
そんな彼の転機となったのが、2014年4月にUAEで開催されたアルアインインターナッショナルジュニアチャンピオンシップでした。
当大会のグループリーグで対戦したハンブルガーSV戦でマンオブザマッチに選ばれるなど、柏レイソルの大会準優勝に貢献し、大会MVPまで受賞しました。
こうして世界から一躍注目される存在となり、2015年7月にハンブルガーSVへの入団が発表されました。
なんとこの時まだ高校3年生。
ハンブルガーSV側から高校卒業前に来てほしいとの要望もあり、日本体育大学柏高等学校を異例の早期卒業して渡欧するこになりました。
出典:http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20171215/684617.html
ちなみに、同じく柏レイソルのU-18出身の小久保玲央ブライアン選手も、柏レイソルユースが参加した国際大会でベンフィカと対戦し、大会準優勝へとチームを導いたことで注目を受け、対戦したベンフィカへと移籍しています。
出典:http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20190822/968363.html
柏レイソルは優秀な選手を育成し排出していることがよくわかりますね。
ただ、サポーターからしたら、もう国際大会には出ないでほしいと思っているかもしれないですね。(これ以上誰かをつれていかないで。。。)
その後は、ハンブルガーSVU-19・U-23へと順調なステップアップし、2017/18シーズンでブンデスリーガデビューを果たします。
その年は途中出場も含め20試合に出場し、大きなインパクトを与えました。
ところが、2部に降格した翌年は出場試合数が伸びず、2019/20シーズンからベルギー1部のシント・トロイデンへと移籍することになりました。
ベルギーにわたってもなかなか結果が出ていないですが、親善試合では2得点するなど活躍できる可能性は十分に備えています。
是非頑張ってほしいですね。
プレースタイル
なんといっても、ドリブルが彼の武器ですね。
ブンデス1部で初先発を飾ったヴェルダー・ブレーメン戦では、そのキレキレのドリブルで観客からスタンディングオベーションを受けたほどだそうです。
なかなかドイツ時代の公式Youtube動画はないのですが、シント・トロイデンでのプレー動画はありました。
こちらは、プレシーズンマッチの映像です。
シント・トロイデンは控え組中心ではありましたが、伊藤選手は2得点と活躍を見せます。
動画のしょっぱなから決めていますね。
相手ディフェンダーが近くにいる狭いスペースでも落ち着いてゴールを決めています。
0:15~のシーンでは短い時間ですが切れ味鋭いプレーを見せています。
0:31~のシーンではこの日2点目を決めていますね。
まあラッキーな感じもしますが、こういったチャンスで確実に決めきることが大事です!
また、インタビュー記事(リンク)でも以下のように語っております。
「柏レイソルユース時代は、チーム練習が終わったあともドリブル練習をしていました。上島拓巳選手(柏レイソル)など、背が高くてうまい先輩たちを誘って、1対1の練習をやり続けていましたね。監督やコーチに『パスやシュートの練習をしろ』とよく言われましたが、僕も意地になってドリブルの練習をやめなかった。それが自分の武器につながったので、結果的にはよかったと思っています」
本人もドリブルには強いこだわりがあるようですね。
ただし、ドリブルで前にボールを運ぶところまではよいのですが、ゴールやアシストといった結果がなかなか出ていない点が気になります。
後は結果を出すだけなので、是非ベルギーで輝きを取り戻してほしいですね。
成績
2020/21シーズンは、途中出場のみで6試合出場0ゴールと寂しい数字となっています。
2019/20シーズンも7試合出場0ゴールとあまり満足のいく結果は出せていないようです。
ハンブルガーSV時代は、1部にいた2017/18シーズンは20試合に出場、2018/19シーズンはブンデス2部ながら14試合に出場。両シーズンともに0ゴールと、渡欧後トップチームでのゴールがいまだ0というのは、攻撃的な選手として気になるところではありますね。
今後の動向
ヨーロッパに渡ってもう5年以上が経過しているため、もう中堅選手くらいかな?と思いがちですが、実はまだ23歳の東京オリンピック世代なんですね。
なので、まだまだ彼のキャリアはこれからだと思います。
ただ、現状の活躍を見ても、すぐにステップアップというのは厳しいと思うので、まずはベルギーで結果を出して、5大リーグへの復帰を願いたいですね。
なお、現在(2021年1月時点)の市場価値はおよそ「40万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照
というわけで、まだまだ可能性を秘めている伊藤達哉選手。
これからも注目していきましょう。