東京オリンピックで金メダルを目指した中、ベスト4という結果に日本中が悔しさでいっぱいになった中、私たちサポーターの何万倍も悔しい想いをしたのは選手たちのはずです。
そんな悔しい想いをした選手の一人が、現在横浜F・マリノスでプレーする前田大然選手です。
今回は2021年はJ1得点王に輝き、そのままスコットランドの名門セルティックへと旅立つことになった前田選手についてまとめてみました。
wiki風プロフィール
名前:前田大然(まえだだいぜん)
生年月日(年齢):1997/10/20(23歳) ※2021年9月時点
ポジション:FW、WG
利き足:右足
出身地:大阪府
ユースor高体連:高体連(山梨学院大学付属高校)
現所属チーム:セルティック
過去所属チーム:横浜F・マリノス、マリティモ(ポルトガル1部)、松本山雅FC、水戸ホーリーホック
日本代表歴:U-21~24、A代表
経歴
高校入学後
大阪府出身の前田選手は、2010年に選手権で優勝した山梨学院大学付属高校に憧れて同校への進学をしました。
1年時から実力が評価されていたそうですが、冬に問題をおこし1年間の部活動除籍処分を受けました。
そのため2年生のころは部活に参加せず、社会人チームのでプレーと自主練をこなす1年だったそうです。
その後3年生になって部活に復帰し、その年のプリンスリーグでは12得点を奪い得点王に輝いくなど実力を発揮しました。
除籍の理由
前田選手が一人で問題を起こしたのではなく、数人の部員がチームの規律を乱す行為を行ったことが原因とのことです。
また、当時監督を務めていた吉永監督(現アルビレックス新潟シンガポールテクニカルダイレクター)はこのようなことを言っています。
横柄な態度が同級生の中で見られたんですね。それは絶対に許されないと思い、除籍を決断しました。
https://news.goo.ne.jp/article/soccerdigestweb/sports/soccerdigestweb-95162.html
同級生間での横柄な態度とのことなので、生徒同士で問題が発生したということのようです。
部活を謹慎になるくらいなので、おそらくですがいじめのようなことが起きたのではないかと予想されます。
吉永監督は、前田選手の能力を高く評価していたため、除籍するかを迷ったそうですが、サッカー選手である以前に一人の人間・学生として道を出たすべきだと思い除籍を決断したそうです。
また当時大阪に足を運び両親に対して転向することも視野に入れるように伝えたそうです。
部活復帰
除籍により前田選手は心を入れ替え仲間の大切さを思い知り、人のために動くことの大事さを学んだそうです。
その経験もあり、サッカーでもオフザボールの大切さやチームのために走ることの大事さを痛感し、それがプレーに活かされるようになったそうです。
前田選手は当時のことを振り返りこのように語っています。
「それ(高校1年生)までは自分が自分がという感じでした。ただ、ひとりではサッカーも生活もできない。たくさんの人の支えがあるからプレーできていると再確認しました。チームのために走るというマインドは、あの時に学びました」
https://news.goo.ne.jp/article/soccerdigestweb/sports/soccerdigestweb-95162.html
プロ入り後
大学進学も視野に入れていた中、松本山雅FCの練習に参加したことでプロ入りを勝ち取ります。
1年目は中なんか活躍することができませんでしたが、2年目に水戸ホーリーホックへとレンタル移籍し、そこで13ゴールをあげる活躍を見せます。
その後松本山雅へ復帰して主力へと定着する中、世代別日本代表やA代表へ選出されます。
そして2019年にポルトガル1部のマリティモへと期限付き移籍し欧州デビューを果たします。
1年間プレーし完全燃焼できず、J1横浜F・マリノスへと移籍し、その後は主力に定着しチームをけん引しています。
そして2022年1月にスコットランド1部セルティックへの移籍が発表されました。
プレースタイル・特徴
何と言ってもスピードが彼の最大の武器です。
50m5.8秒というスピードを活かし、一瞬で相手を抜き去ることができます。
またスプリントの回数も多く、2021年4月6日のセレッソ大阪戦では観測史上最多となる62回のスプリントを記録しました。
ではそんな前田選手のプレーを見てみましょう。
1点目はディフェンダーの死角から一瞬でゴール前に姿を現してのゴール。
2点目は自陣からのロングフォードに抜け出した後技ありループ。
この時もしっかりとディフェンダーの死角に消えてからスプリントしています。
3点目は相手ディフェンダーが全然マークについていないスーパーフリー状態でのゴールです。
ただ得点を奪える位置にきちんと入れるところが素晴らしいです。
成績
2016年
9試合出場(J2 松本山雅FC)
2017年
36試合出場13ゴール4アシスト(J2 水戸ホーリーホック)
2018年
29試合出場7ゴール1アシスト(J2 松本山雅FC)
2019年
18試合出場2ゴール(J1 松本山雅FC)
2019-20シーズン
23試合出場3ゴール(ポルトガル1部 マリティモ)
2020年
23試合3ゴール2アシスト(J1 横浜F・マリノス)
2021年
36試合出場23ゴール5アシスト(J1 横浜F・マリノス)
2021年は例年よりも圧倒的に得点を奪えていますね。
チームの戦術がフィットしてきたのか、もしくは前田選手自身の成長が著しいのか。
今後の動向
まだ23歳と若く、リーグでも圧倒的な成績を残していることから、もしかするともう一度欧州へと戻る可能性は高いのではないかと思っていたところ、なんと2022年1月1日にセルティックへの移籍が発表されましたね!
2019年にはバルセロナBへの移籍話もあったそうで、海外からの注目度も高い選手でしたし、2021年の活躍を見ても納得の移籍かと思います。
なお、現在(2022年1月時点)の市場価値はおよそ「110万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照