【東京オリンピックU-24日本代表選手紹介】
ちょっと前まで日本はボランチの人材不足だと言われていました。
しかし今ではA代表の中心に遠藤航選手がおり、それに加えて守田選手、また橋本選手や柴崎選手まで控えており、この夏スイスリーグへと移籍した川辺選手など、海外組だけでもかなりの層の厚さになっています。
これに加え下の世代で言うと、板倉選手や中山選手などのポリバレントな選手が出てきましたが、それ以上にチームの中心となっている選手がいます。それが
田中碧選手
です。
今回は、そんなJ1首位川崎フロンターレでも確固たる地位を築いた田中選手についてまとめてみました。
wiki風プロフィール
名前:田中碧(たなかあお)
生年月日(年齢):1998年/9/10(22歳) ※2021年7月時点
ポジション:ボランチ、インサイドハーフ
利き足:右足
出身地:神奈川県
ユースor高体連:ユース(川崎フロンターレ)
現所属チーム:フォルトゥナ・デュッセルドルフ ※川崎フロンターレからのレンタル移籍
過去所属チーム:川崎フロンターレ
日本代表歴:U-16、22~24、A代表
Instagram:Ao Tanaka / 田中 碧(@tnk_0910) • Instagram写真と動画
経歴
小学校低学年までは、地元のさぎぬまSCでプレーしていましたが、小学校3年生からは川崎フロンターレの下部組織へと入団します。
その後、順調に同クラブ内のカテゴリーでプレーし、ユースの時は背番号10を背負い、チームの中心となります。
そして、2017年からトップチーム昇格を果たします。
当時の川崎フロンターレには、大島僚太僚太選手やエドゥアルド選手がおり、高卒1年目の田中選手ではなかなかその牙城を崩せずにいました。
2年目にはJ1デビューならびにJ1初ゴールを決め飛躍のきっかけとします。
そして3年目には、大島選手の怪我の影響もあり出場時間を増やします。
その結果レギュラーに定着し、Jリーグベストヤングプレイヤー賞に選出されました。
4年目の2020年も3年目の勢いそのままにチームのレギュラーをつとめます。
チームのシステム変更に伴い、ボランチの位置から1列あげたインサイドハーフでのプレーが増えましたがそれにも対応し、見事Jリーグベストイレブンを受賞するに至りました。
そういった活躍を受け、巷では
碧は、ゆくゆくは海外に行ってしまうんだろうな・・・
という噂で充満していましたが、その通りになりましたね。
東京オリンピックを前に、ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフへと期限付き移籍を果たします。
なおデュッセルドルフには日本人のアベルカンプ真大選手も所属しており、チームへのフィットには不安はなさそうですね。
※アベルカンプ選手はドイツの国籍もあり、ドイツの世代別代表選出経験もあります。
プレースタイル
守備的ミットフィルダーであるボランチを本職としていることもあり、1対1の強さやボール奪取能力が秀でています。
また、それに加えて攻撃力も特徴の一つです。
前線への推進力や正確なパス・フィードは言うまでもなく、空いたスペースへの走り出しなどのオフザボールの動きも持ち味であり、チームに期待されていることだと思います。
ではさっそく動画を見てみましょう。
DAZNさんがとても便利な動画をあげてくれています(笑)
動画前半ではサイドからクロスをあげているシーンが2つあります。
おそらくボランチとしての出場ではなく、インサイドハーフでの出場かと思われますので、より攻撃的なポジションでプレーをしていたかと思いますが、どちらのシーンでも相手左サイドバックのうらに空いたスペースを見逃さずそこに走りこんでいます。
簡単そうなプレーですが、しっかりと相手の急所を突いたプレーですね。
こちらは川崎フロンターレ公式チャンネルがあげている動画です。
動画としてのかっこよさが際立ち、実際のプレーはわかりにくい動画ですがせっかくなのでご覧ください(笑)
シュート・パス・ディフェンスと攻守両面において高いレベルでチームに貢献していたこtがわかりますね。
そして、子供のころの可愛さもよくわかりました(笑)
ドイツでも笑顔で頑張ってほしいところです。
成績
レギュラーに定着し始めた2019年以降の成績を振り返っていきましょう。
2019年シーズンは24試合出場(内先発22試合)1ゴール2アシスト、2020年シーズンは31試合出場(内先発23試合)5ゴール1アシスト、2021年シーズンは20試合出場(内先発18試合)1ゴール4アシスト。
※2021年は7月時点
ゴールでもアシストでも結果を残していることがわかります。
今後の動向
上でも述べたように、2021年の夏にドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフへと移籍を果たしました。
この移籍についてはいろいろと世間では言われていますね。
「2部かよ・・・」
「2部?田中碧ってしょせんその程度なの?」
「1部が良かった~」
個人的には、正直全部うるせえ!!って感じです。
まず田中碧選手がベストだと判断した移籍先なのに、外野がとやかく文句を言うこと自体おかしな話です。
また、最初のステップがドイツ2部というのは悪い選択ではありません。
かつては、大迫勇也選手もドイツ2部TSV1860ミュンヘンへと移籍し、そこでの活躍を受けて翌シーズンにドイツ1部FCケルンへとステップアップしています。
遠藤航選手も、最初のチームはベルギー1部でしたが、その後移籍した当時ドイツ2部のシュツットガルトからチームごとドイツ1部へと昇格しています。
逆に最初にドイツ1部へ移籍した山口蛍選手や槙野選手などは、活躍したとはいえずすぐ日本に帰ることになりました。
そのことを考えると、徐々にステップアップしていくキャリアをイメージしてのチーム選びをしたのかなと感じました。
私たちとしては、田中選手の活躍を願うばかりですね。
なお、現在(2021年7月時点)の市場価値はおよそ「170万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照