Jリーグの若手が海外移籍をする際、どうしてもネックになるのは年齢です。
かつ、ある程度の実績もないとそもそも海外移籍するだけの権利もえることはできません。
そのため、高卒でJリーガーとなり、3~4年のうちにある程度の実績を積んで、22歳前後で移籍をするパターンがある種理想的なのではないかとおもいます。
ところが、今年の夏少し特殊なパターンで移籍を勝ち取った選手がいます。
三笘薫選手(ブライトン)と林大地選手(シントトロイデン)です。
この二人は大卒の選手で、Jリーグでの実働は1年半だけという短さで海外移籍を勝ち取りました。
この二人が移籍後活躍をすると、海外のチームからすると大卒の選手でも即戦力として計算できると思われるはずです。
そうなると、今後はJリーグに行くのではなく、大卒後すぐに海外のチームからオファーが来るなんてこともあるかもしれません。
長くなりましたが今回は、そんな大卒即海外へと旅立った中野優太選手について調べてみました。
wiki風プロフィール
名前:中野優太(なかのゆうた)
生年月日(年齢):1999/2/9(22歳) ※2021年9月時点
ポジション:FW
利き足;右足
出身地:香川県
ユースor高体連:ユース(清水エスパルス)
現所属チーム:ポルティモネンセ
過去所属チーム:同志社大学
日本代表歴:
経歴
香川県で生まれた中野選手のお父さんは、アルビレックス新潟でプレーしていた元Jリーガーの中野圭一さんとのこと。
そのため、幼いころからサッカーをするのは当たり前で、元プロの父から熱心な指導を受けていたそうです。
小学校3年生のころから将来はサッカー選手になりたいと思うようになり、アルビレックス新潟のジュニアや香川のクラブチームでプレーしたのち、高校生にあがるころには清水エスパルスのユースへと入団します。
ユースの同期には現在清水エスパルスでプレーする立田選手などがいたそうです。
ユース時には世代別日本にも選ばれるなど、着実に力をつけてきていましたが、トップチームを近くで見ることができた半面、自分がプロで通用するのか疑問を抱くようになりました。
結局トップチーム昇格ができず、同志社大学へと進み、1年時からチームの中心としてプレーします。
「関西リーグで得点王を取って、チームをインカレに連れて行きたい。そして、父を超えるようなサッカー選手になって、人に夢や希望を与えたい。」
https://koko-soccer.com/column/68-reibolaschoise/1052-reibolaschoice03
このような高い志を持って大学でプレーしていた矢先、新型コロナウイルスの影響を受けることになります。
大会は中止となり、プロへのアピールができず、でもコンディションは落とせない。
そんなもどかしい日々を過ごす中で、心境の変化がうまれます。
「日本だけの価値観で生きていってもいい未来が描けないというか、経験しなければいけない世界が外には広がっているんじゃないかなと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d37376154866f2dcae5d0e17a964dcddc3b18ec
そう思い、海外挑戦することを決意したそうです。
卒業後すぐに移籍先が決まらず、地元香川に戻ってトレーニングを続けた後、ポルティモネンセU-23からオファーをつかみ取りました。
プレースタイル・特徴
身長169cmとFWとしては少し小柄ですが、持ち前のスピードと裏への抜け出しを武器に戦うストライカーです。
常に相手のディフェンスラインと駆け引きをする姿は、日本代表の古橋選手や上田綺世選手を彷彿とさせます。
こちらは中野選手本人のYouTubeアカウントに上がっていたプレー集です。
基本前線で駆け回っているのが中野選手です!(笑)
スピードを殺さず流れの中から決めているシーンもあり、見ているこちらからすると非常にわくわくさせてくれるような選手ですね。
8月に行われたポルティモネンセ紅白戦でも1試合で3ゴール1アシストを決めるなど、早くも結果を出しているようで、直にトップチームで中島翔哉選手と共闘するシーンを観れるようになるかもしれません。
今後の動向
よくあるJクラブからのレンタル移籍とかではないため、短期間でチームを離れるということもなさそうですが、22歳と言う年齢を考慮しても悠長にU-23でプレーしていくわけにはいかなそうです。
チームには日本代表の中島翔哉選手や中村航輔選手のほかにも、ガンバ大阪から移籍してきた川崎修平選手や山梨学院大学付属高校から入団した廣澤灯喜選手などの若い選手もいるため、中野選手としてはチームになじみやすいかもしれませんね。
ここで一刻も早く結果をだし、トップチームで活躍してくれることを願いましょう!