東京オリンピック日本代表

林大地選手を過去から徹底解説!!プレースタイル・成績・移籍は?【シントトロイデン/サガン鳥栖】

かつて、サッカー日本代表にはこんな荒くれ物がいました。

野人


出典:https://japaneseclass.jp/trends/about/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9

そんな野人は、サッカー日本代表を初めてのワールドカップへと導くゴールを決め一躍時の人になりました。
※ちなみにその試合で、野人は何本も決定機を外し、年下のカリスマに叱責されたとのことです。

そして今回、オリンピックを目指す若き日本代表の中にも、とんでもないものがあらわれました。
その名も・・・

ビースト

ビーストなんて、「ビーストウォーズ」以来久々に聞きました。

というわけで今回は、ビーストこと林大地選手についてまとめました。
2020年のルーキーイヤーから目覚ましい活躍を続ける林選手。
今後の活躍から目が離せない選手です!

wiki風プロフィール

名前:林大地(はやしだいち)
生年月日(年齢):1997/5/23(24歳) ※2021年7月時点
ポジション:FW
出身地:大阪
ユースor高体連:高体連(履正社)
現所属チーム:シントトロイデン
前所属チーム:サガン鳥栖
日本代表歴:U-24

経歴

大阪出身の林選手は、小学生のころはせんりひじりSCというクラブチームにてプレーをしていました。
強豪クラブというより、運動することの楽しさを伝えるような、ノビノビ楽しくプレーすることを重要視しているチームのようです
もしかしたらここでノビノビやったおかげで、今の林選手のように感情を解放する基礎ができあがったのかもしれません。

 

その後中学生にあがるとガンバ大阪のジュニアユースへと進みます
ガンバ大阪時代は、1つ上の学年に鎌田大地選手(フランクフルト(ドイツ))がおり、一緒に技術を磨いたそうです。
また鎌田選手とは関係が深かったようで、

 

「すごくかわいがってもらった先輩。1年目から活躍した姿を見ていたし、鳥栖を知るきっかけにもなった」
出典:https://www.google.com/amp/s/www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/568793.amp

 

と語っています。

 

その後、鎌田選手と同じくガンバ大阪のユースには進むことなく高校サッカーの道へと進みます。
進学先は大阪の履正社高校で、1年生の時には履正社初の高校サッカー選手権出場を果たします。
林選手は1年生の時から主力として活躍し、選手権にも出場し、1回戦秋田商業戦ではドリブルで相手を翻弄し、チームの先制ゴールをアシストしています。
その年はベスト8まで進出します。
翌年も選手権出場を果たし、林選手は履正社を強豪校へと押し上げる原動力となりました。
ちなみに履正社高校の同期には、現北海道コンサドーレ札幌の田中駿汰選手もおり、その後大学でも一緒にプレーをします。

 

高校を卒業したらプロ入りするという目標を掲げていましたが、高校卒業後は関西の名門大阪体育大学へと進学します。

名門だけあって、プロ入りした選手も多く、1学年上には菊池流帆選手(ヴィッセル神戸)・浅野雄也選手(サンフレッチェ広島)・末吉塁選手(モンテディオ山形)などがおり、同期には高校も同じだった田中駿汰選手などそうそうたる顔ぶれです。

そんな選手層の厚いチームなだけあって、関西大学リーグ連覇を成し遂げ、個人としても3年生の時はMVP&得点王に輝くなどその力を発揮していました。

2019年8月にはサガン鳥栖から特別指定選手に選ばれ、Jリーグ公式戦にも出場し、そこで得点まであげていました。
そういった舞台でも力を発揮できるところは、フォワード向きといえますね。

そして2020年に正式にサガン鳥栖の一員となり、ルーキーイヤーから大活躍を見せます。

2021年には、それまでのリーグ戦での活躍が認められたのか、初めて世代別日本代表に選ばれました。

この世代は、中盤にタレントが集中していますが、前線は今一つ決定打にかける人員となっております。オーバーエイジも叫ばれる中、林選手がこの問題の解決をしてくれることを願います!

<2021年7月追記>

東京オリンピック日本代表に選出されましたね!
おめでとうございます!

<2021年8月追記>

東京オリンピックでの活躍もあり、ベルギー1部のシントトロイデン(STVV)へと移籍することが決まりました!

屈強なディフェンスを相手に苦戦するかもしれませんが、これを機にまた1つ成長してほしいですね!

プレースタイル

ビーストと言われているくらいですから、闘志あふれるスタイルが特徴です。
強気な姿勢を崩さず、どんな場面でもゴールを狙うような泥臭さは見ていて気持ちがいいものですね。

また、運動量も豊富で前線からプレスをかける献身的な守備もできます。
これは敵としても嫌ですし、味方としてもとても助かります。

では実際のプレーを見ていきましょう。

1:20~3:40~よりゴールシーンを見ることができます。
どちらのシーンにも言えることですが、ゴール前で非常に落ち着いていますね。
1点目はスピードに乗った飛び出しの後、ゴール前で冷静に相手をいなしてシュートをうっていますし、2点目もしっかりとキーパーの位置を見てコースにけりこんでいます。

そして何より

そ、そこまで喜ぶ・・・?

って思ってしまうほど感情を爆発させています。
ここが林選手のいいところですね。

続いては、1:46~のシーンです。
相手のセンターバックがボールを持っているところに林選手がプレスをかけにいきます。
その際、林選手はプレスをかける相手と林選手の背後にいる別の相手選手のライン上に立っているため、プレスをかけられた選手はそちらへのパスをだせずゴールキーパーへと戻してしまいます。

その後、さらにキーパーへもプレスを行い、キーパーのパスがずれたところを味方がカットし、上がったクロスを見事なボレーで決めて見せます。

シュートの技術というよりも、プレスのかけ方やそのスプリントの速さにうまさを感じるプレーでしたね。

成績

2019年
1試合出場1ゴール(J1 サガン鳥栖)

2020年
31試合出場9ゴール(J1 サガン鳥栖)

2021年
20試合出場4ゴール2アシスト(J1 サガン鳥栖)

2021-22
12試合出場2ゴール1アシスト(ベルギー1部 シント・トロイデン)

特別指定選手といてJリーグデビューを果たした2019年は1試合出身1ゴールという結果でしたが、正式にサガン鳥栖に加入した2020年は31試合出身9ゴールという結果でした。

入団一年目にして、チームトップスコアラーとなり、一気にチームのエースとなりましたね。大学時代も得点王に輝くなど、その得点能力をいかんなく発揮したと言えるでしょう。

今後の動向

現在大卒2年目のシーズンに入り、今年(2021年)で24歳となるわけですが、この年齢はサッカー界でいうと決して若くはないです。
普通の会社でいえば、2年目なんてまだまだ新人に毛が生えただけの単なる若手社員ですが、ここではそうはいかないようです。厳しい世界ですね。

というわけで、もしも世界を目指し、日本代表入りを目指すのであれば、あと数年で次のステップへと進むことも十分考えられます。

高卒の選手の場合は、入団して3~5年プレーした後ヨーロッパへ挑戦するというのが、比較的早めの移籍となり、年齢的には20代前半での挑戦となります。
しかし大卒選手の場合は、入団して例え3年間だけプレーしたとしても、欧州挑戦時にはすでに20代中盤となってしまうので、少し焦りを感じてしまうかもしれません。

ちなみに、現在ヨーロッパでプレーする日本人選手の内、大卒でプロ入りした人はどういった人がいて、それぞれ何歳の時に欧州移籍を果たしたのでしょうか。

①武藤嘉紀選手
慶応義塾大学⇒FC東京⇒マインツ(23歳(大卒2年目)、夏移籍)

②室屋成選手
明治大学⇒FC東京⇒ハノーファー(26歳(大卒4年目)、夏移籍)

③長友佑都選手
明治大学⇒FC東京⇒チェゼーナ(23歳(大卒3年目)、夏移籍)

④伊東純也選手
神奈川大学⇒ヴァンフォーレ甲府⇒柏レイソル⇒ヘンク(25歳(大卒4年目)、冬移籍)

⑤守田英正選手
流通経済大⇒川崎フロンターレ⇒サンタ・クララ(25歳(大卒3年目)、冬移籍)

ざっとメジャーな選手をあげてみました。
武藤選手は早かったですが、やはり3~4年目の間に移籍する選手が多いようです。
そのため、もしも林選手が欧州を目指すのであれば、2022年か2023年あたりがポイントになるかもしれません。

気になるところですが、皆さんで見守っていきましょう。

<2021年8月追記>

なんと2021年8月に海外移籍を果たしてしまいましたね…早い!笑

なお、現在(2022年1月時点)の市場価値はおよそ「80万ユーロ」となっております。
transfermarket参照

PSG