J2からJ1のチームへと個人昇格する選手は毎年数多くいます。
ただそんな選手たちの多くがすぐにJ1の舞台で活躍するとは限りません。
しかし今年J2から浦和レッズに加入した選手たちは大きく躍動しています。
その一人が小泉佳穂選手。
そしてもう一人が明本孝浩選手です。
今回はそんな明本選手についてまとめてみました。
wiki風プロフィール
名前:明本孝浩(あきもとたかひろ)
生年月日(年齢):1988/1/31(23歳)※2021年10月時点
ポジション:MF、SB、CF
利き足:左足
出身地:栃木県
ユースor高体連:ユース(栃木SC)
現所属チーム:浦和レッズ
過去所属チーム:栃木SC、国士舘大学
日本代表歴:ユニバーシアード代表
経歴
プロ入り前
明本選手は、宇都宮のど真ん中で育った生粋の栃木っ子。
小学生のころから栃木SCの下部組織でプレイし、ジュニア・ジュニアユース・ユースと順調にステップアップをしていました。
ちなみに現在栃木SCでプレイする森俊貴選手はジュニアからユースまで共に過ごした仲です。
長らく栃木SCのユニフォームを着ていたことから、当然クラブへの愛着もあり、ユースのときは背番号10を背負ってチームを引っ張っていたことからトップチームへの昇格を夢見ていました。
ところが、トップチームへの昇格は果たせず。失意のまま、国士舘大学へと進学します。
当時の明本選手は、あんなに好きだった栃木SCのことをしばらくは見ることができず、大学進学後もクラブを見返すために努力したと言います。
そんな明本選手は国士舘大学進学が大きな転機になります。
ユース時代までは、攻撃に徹しており、プレスを行ったり自陣に帰ったりなど走れる選手ではなかったため、大学で壁にぶつかります。
そこで自分からボールを奪いに行くこと、運動量を増やすことの大事さを痛感し、対人面やフィジカル面で大きく成長することができました。
大学時代はユニバーシアード代表に選ばれ、見事優勝を果たしました。
同代表には、今も日本代表や世代別代表の常連となった上田綺世選手・三笘薫選手・旗手怜央選手・林大地選手などそうそうたる顔ぶれがそろっており、その中でも明本選手は欠かせない存在となりました。
そんな活躍もありJ1の複数クラブから声がかかるようになりました。
ところが、明本選手はJ2の栃木SCを選びます。
「栃木のスタッフが、大学でプレーする自分を早くから見に来てくれて、何度も声を掛けてくれました。お世話になったクラブに恩を返したい。そんな素直な気持ちがあったから、すぐに決めました。強化担当の方の熱意もすごく伝わってきたんです」
引用:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202003270007-spnavi
プロ入り後
栃木SC加入後は主に攻撃的ポジションでプレイします。
V・ファーレン長崎との開幕戦でスタメン出場を果たし、1対1で仕掛けて突破し、守備でも臆することなくボールを奪いに行くなど、前年までJ1でプレーしていたチームを相手に質でまったく引けをとることがありませんでした。
そのまま1年間チームを引っ張り続け、新人ながら40試合に出場し7ゴールをあげる活躍を見せます。
その結果、翌年にはJ1浦和レッズへとステップアップを果たします。
浦和レッズでは、トップ下やセンターフォワードだけではなく、左サイドバックや両サイドハーフなど様々なポジションをこなしています。
攻守に高い質を発揮し、様々なポジションを守れることから、是非とも日本代表でも活躍する姿を見てみたいです。
(今の日本代表監督だと選ぶことはない気はしますが・・・)
プレースタイル・特徴
明本選手の特徴をいくつかあげるとしたら以下ではないでしょうか。
攻撃性
強靭なフィジカル
複数ポジションこなせるポリバレント性
まずはユース時代に築き上げられた攻撃センス。
次に大学時代にその基礎が築かれたフィジカル。
そして、ユース・大学・プロ入り後とその時々で様々なポジションをこなしたことで培われたポリバレント性。
これまで多くの経験を積んできた明本選手だからこそ兼ね備えることができた大きな特徴ですね。
こちらは鹿島アントラーズとの試合です。
小泉選手・西選手のパス精度の高さも素晴らしいですが、最後絶妙トラップのあときっちりとゴールを決めきる明本選手もさすがですね。
こちらはサガン鳥栖との試合です。
江坂選手が胸でフリックしたボールに反応して決めています。
まず江坂選手がうまいですね(笑)
サガン鳥栖センターバックのエドゥアルド選手も、おそらく江坂選手が一旦胸で落とすと思ったのか少し距離をとって待ち構えていたのですが、それをあざ笑うかのように明本選手へ一瞬でボールをつないでいます。
明本選手も瞬時に反応してゴールを決めきっています。さすがです。
成績
2020年
40試合出場7ゴール10アシスト(J2 栃木SC)
2021年
31試合出場4ゴール1アシスト(J1 浦和レッズ)
1年目からJ2で圧倒的な成績をのこし、2年目となる今年もJ1初参戦ながらもチームの主軸としてプレーできています。
直近は、サイドバックでの出場が増えていることから、得点やアシストといった目に見えた結果が出にくい状況ではありますが、タレントが豊富な浦和レッズにて確実に出場時間を得ているということは素晴らしいことだと思います。
今後の動向
本来攻撃的ポジションで活躍していた選手であることを考えると、浦和レッズでも前線でレギュラーをとれるように頑張ってもらいたいところです。
今後浦和レッズでも替えの効かない選手となれば、次に目指すところは海外しかないはずですね。
明本選手と同年代で言えば三笘薫選手や林大地選手が今年海外移籍を果たしました。
ユニバーシアード代表で共に戦った選手が海外移籍を果たしたことは、明本選手にとっても大きな刺激になったと思います。
Jリーグでも結果を残し、ゆくゆくは海外移籍(Jでずっとやってもらってもいいですよ(笑))も視野にいれ、そして日本代表で活躍する姿を夢見て今後も応援を続けていきましょう!
なお、現在(2021年10月時点)の市場価値はおよそ「70万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照