Jリーグのレベルは年々向上しており、J1だけではなくJ2にも非常にいい若手が多いです。
J2で活躍したのち、J1や海外で活躍したという選手も少なくありません。
例えば、現在ヴィッセル神戸で活躍する日本代表古橋享梧選手は当時J2のFC岐阜でブレークを果たしており、同じくヴィッセル神戸の菊池流帆選手はJ2のレノファ山口で1年プレーしたのちヴィッセル神戸へと移籍し活躍をしています。
そんな宝の山J2において、今後さらなる飛躍を遂げるであろう選手をピックアップしてきました。
それは、栃木SCの森俊貴選手です。
今回はそんな今後期待大の森選手について調べてきました。
wiki風プロフィール
名前:森俊貴(もりとしたか)
生年月日(年齢):1997/8/29(23歳) ※2021年6月時点
ポジション:MF(左右SH、OMF)
利き足:右足
出身地:栃木
ユースor高体連:ユース(栃木SC)
現所属チーム:栃木SC
経歴
栃木県生まれの森選手は、筋金入りの栃木SCっこでした。
小学生のころから栃木SCの下部組織でプレーし、ジュニア・ジュニアユース・ユースと各年代のチームでプレーをしています。
高校卒業後はトップ昇格とはいかなかったものの、名門法政大学へと進学します。
大学進学後もプロから注目される存在となっており、大学3年生の時はコンサドーレ札幌の練習にもよばれるようになりました。
しかし、インカレ優勝後プロからの連絡が途絶え、プロになるという夢をあきらめるようになったといいます。
そのため、一般就職に切り替え、見事大手メガバンクへの内定を勝ち取りました。
しかし、そういった状態でもサッカーは続け、森選手が大学4年生の時法政大学は天皇杯で快進撃をみせます。
なんと2回戦でJ2の東京ヴェルディと対戦し、2-0で勝利したのです。
大学生がプロ相手に完勝をおさめ、世間を大いに驚かせました。
しかし、驚きはこれで終わらず、続く3回戦ではJ1のガンバ大阪と対戦し、またもや2-0で勝利をおさめたのでした。
大学生のチームが、プロ相手に連戦連勝をおさめたことで、一気に法政大学は注目を集めました。
その後4回戦でヴァンフォーレ甲府と対戦し、森選手がゴールを決めたものの惜しくも敗れましたが、そんな中、森選手は一度封印したサッカーへの想いが再燃してきたのでした。
結果的に、この天皇杯での活躍をきっかけに、メガバンクの内定を辞退してプロへと進むことになりました。
そして、自分が育ったまち栃木でプレーすることになったのでした。
同期には明本選手がおり、彼も森選手と同様に栃木SCユース出身で大学を経由したのち戻ってきたプレーヤーです。
プレースタイル
攻撃的なポジションを主戦場とし、左のサイドハーフで出場することが多い。
※トップ下や右でプレーすることもある。
ドリブルでボールを運ぶ力があり、またアタッカーとしてゴールを奪えるポジショニングや動き出しにも定評があります。
ここで、実際のプレーを見てみましょう。
こちらは2020年J2リーグ第28節FC琉球戦です。
3:48~のシーンですが、相手ディフェンダーの間にできた隙間にするりと入り込み、クロスに頭で合わせたゴールシーンです。
まるでFWのような動きですね。
次に4:40~のシーンです。ゴール前のニアゾーンにできた空間を見逃さず、そこにボールが出ることを信じて走りこみ、見事なゴールを決めています。
成績
ルーキーイヤーの2020年は、38試合(内37試合先発)に出場し5ゴール2アシストと完全なレギュラー選手として活躍しました。
2021年今年は、6月5日時点では16試合(内15試合先発)に出場しすでに5ゴールをあげており、今年もその地位を確固たるものにしています。
また、データ分析サイト「Football LAB」によると、昨年の方がリーグでも優秀な数値を出していましたが、今年も昨年の結果とそん色ない数値をはじき出しています。
今後の動向
現在レギュラーとしてチームを引っ張る森選手ですが、具体的な移籍の話や噂はまだ出てきていません。
そのため、この夏の移籍はまだ発生しないのではないかと思います。
また、森選手は以下のように語っており、クラブへの愛着を示していることから、そう簡単に移籍はしないのではないかとも思います。
栃木っ子です。栃木のアカデミー出身者としてJ1昇格の歴史を刻めるように頑張ることが恩返しになると思う。
引用:https://www.nikkansports.com/soccer/news/201912040000559.html
一方で、サッカー選手として今後さらなる高みを目指すのであれば、やはりJ1でのプレーを目標とするのではないでしょうか。
大学の後輩でもある上田綺世選手(鹿島アントラーズ)や、栃木SC下部組織時代からの同期明本考浩選手(浦和レッズ)がJ1で活躍する姿を見て、J1に行きたいと思う可能性は高いですね。
なお、現在(2021年6月時点)の市場価値はおよそ「35万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照