2022年シーズンに向け、続々とJ2からJ1へと個人昇格を果たした選手がでてきました。
そんな中、レンタルバックという形ではありますが、一人の若者が十分な実績をひっさげ、元チームへと帰ってきました。
横浜F・マリノスの吉尾海夏選手です。
2021年はFC町田ゼルビアで二桁得点二桁アシストという結果を残し、満を持してのJ1ということで大注目をあびています。
というわけで、どうぞ。
wiki風プロフィール
名前:吉尾海夏(よしおかいな)
生年月日(年齢): 1998/6/23(23歳)※2022年1月時点
ポジション:MF
利き足:左足
出身地:兵庫県
ユースor高体連:ユース(横浜F・マリノス)
現所属チーム:横浜F・マリノス
過去所属チーム:ベガルタ仙台、FC町田ゼルビア
日本代表歴:U-19
Twitter:吉尾海夏さん (@kaina_yoshio) / Twitter
Instagram:吉尾海夏/Kaina Yoshio(@kaina.yoshio) • Instagram写真と動画
経歴
プロ入り前
小学校4年生のころから横浜F・マリノスの下部組織でプレー。
2013年は日本クラブユース選手権(U-15)で優勝、2014年は国民体育大会で優勝、2015年は日本クラブユース選手権(U-18)で優勝と、常に全国のトップを走るチームの中にいました。
そこでの切磋琢磨の結果もあり、2016年10月25日に2017年よりトップチームに昇格することが発表されました。
ちなみに同期は現在V・ファーレン長崎でプレーするGKの原田岳選手でした。
プロ入り後
トップチーム昇格初年度はリーグ戦の出番はなく、カップ戦のみの出場でした。
2年目はリーグ戦デビューは果たしたものの、出場は6試合にとどまりなかなか満足のいく結果を出せない中、3年目に同じくJ1のベガルタ仙台へとレンタル移籍することになります。
ここでJ1初ゴール決めるなど、飛躍の1年となりました。
4年目はJ2のFC町田ゼルビアへとレンタル移籍し、ここでリーグ戦33試合出場と、初めて主力として1年間プレーすることになります。
そして5年目の2021年シーズンは一気にリーグ屈指のアタッカーへと成長を遂げます。
その裏には、マリノスに戻れないかもしれないという危機感と、絶対に戻ってマリノスの力になりたいという熱い想いがあったそうで、その強い気持ちが原動力となり、10ゴール10アシストという素晴らしい結果を出すことができました。
そして、2022年は横浜F・マリノスへと帰還することになりました。
プレースタイル・特徴・動画
- 左足のキック精度
- 高いテクニック
ユース時代から背番号10を背負い、同じ左利きということで「中村俊輔の後継者」と言われていたほど、左足からのキックの精度には定評があります。
2022年は同じく左利きの天野選手が移籍していないことから、吉尾選手の左足が違いを生むことができるのではと思います。
こちらはフリーキックではありませんが、ペナルティエリアの少し外で味方からうけたパスをダイレクトで振りぬき、ゴール左へとキレイに流し込んでいます。
止まっているボールではなく動いているボールということもあり、簡単ではないシュートに思えるのですが、とても綺麗にそして美しく決めていますね。
こちらはフリーキックからの得点シーンです。
ディフェンスの間を狙ってうち、相手に当たってコースが変わったというラッキーはあったものの、しっかりと狙い通りのコースに打てる技術があるからこそのゴールかと思います。
J1でもフリーキックは大きな武器になるはずなので、そうそうたる顔ぶれが並ぶマリノスアタッカー陣ですが、そこに割って入ってほしいですね。
成績
2017年
リーグ戦出場無し(J1 横浜F・マリノス)
2018年
6試合出場(J1 横浜F・マリノス)
2019年
13試合出場2ゴール2アシスト(J1 ベガルタ仙台)
2020年
33試合出場3ゴール6アシスト(J2 FC町田ゼルビア)
2021年
39試合出場10ゴール10アシスト(J2 FC町田ゼルビア)
2021年はJ2でリーグ2位タイとなる10アシストと共に、10ゴールをマーク。
二桁ゴール二桁アシストはリーグでも高木義朗選手(アルビレックス新潟)とピーター・ウタカ選手(京都サンガFC)と吉尾選手の3名だけでした。
今後の動向
2022年は久々のJ1挑戦となりますが、前回J1にいた時とは実力・実績共に段違いのため、今回はレギュラーとして1年間プレーできる可能性は十分にあります。
マリノスでレギュラーになれたら、その次は海外移籍しかないのではないでしょうか?
ちなみに吉尾選手は、「スポーツコンサルティングジャパン」という会社とエージェント契約を結んでいます。
こちらの会社は、日本代表の鎌田大地選手や久保建英選手などそうそうたるメンバーと提携していることから、吉尾選手もそれなりに可能性があるからこそここと契約しているのでは?と勘ぐってしまいます。
なお、現在(2022年1月時点)の市場価値はおよそ「70万ユーロ」となっております。
※transfermarket参照